『このミステリーがすごい!』といえば、1988年から発行されている、ミステリー小説のブック・ランキングを紹介するムックで、略称は「このミス」。今年のベスト10が発表になりましたのでコメントとともにご紹介したいと思います。今回は国内編。
第10位.『開化鐵道探偵』
山本 巧次
山本 巧次
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- 作者:山本 巧次
- 出版社:東京創元社
- 発売日: 2017-05-28
第9位.『盤上の向日葵』
柚月 裕子
柚月 裕子
貧しいところから成り上がっていった成功者がその過程で殺人を犯してしまう、というどこかで見たことのあるストーリー展開なので、一瞬予定調和の世界かと思わせておきながら、人物描写が見事で、読み進めていくとその予想外のどんでん返しに感動すら覚えてしまいます。
第8位.『かがみの孤城』
辻村 深月
辻村 深月
初期の著者の作品に通じる良さがある本作。ファンタジー系要素を持ちつつ、青春時代ならではの友情や人間関係の悩みをベースに見事な展開をしていく様は、「スロウハイツの神様」を思い出しました。
第7位.『遠縁の女』
青山 文平
青山 文平
第6位.『狩人の悪夢』
有栖川 有栖
有栖川 有栖
第5位.『いくさの底』
古処 誠二
古処 誠二
第4位.『ミステリークロック』
貴志 祐介
貴志 祐介
第3位.『機龍警察 狼眼殺手』
月村 了衛
月村 了衛
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- 作者:月村 了衛
- 出版社:早川書房
- 発売日: 2017-09-07
第2位.『ホワイトラビット』
伊坂 幸太郎
伊坂 幸太郎
仙台(著者ではおなじみの舞台ですね)で立てこもり事件発生。事件をめぐる人間関係が込み入っているように見えて、最後は上手くつながって、きれいに回収されます。肩に力を入れず読めるライトでポップな作品です。
第1位.『屍人荘の殺人』
今村 昌弘
今村 昌弘
これだけでもう十分読みたくなりますよね。パニックホラーの独特の緊迫感は読み始めたら止まりません。
おなじみの作家さんから新進気鋭の作家さんまで、バリエーション豊かなランキングでしたね。年末年始のお休みはぜひこれらの作品を読んでみてください。